最近は、国産のギターメーカーであっても低価格のモデルは中国製造になっている。
まぁ、他の製品もほとんど中国製みたいだが...
パッと見は同じだが、やはり細部を良〜く見ると粗いんだよなぁ。。
要するに、日本では職人さんが魂込めて作ってるギターをパートのおばちゃんかなんかがライン製造でバンバン部品を組み込んでるんだろうから。
ボクも今となってはジャパンヴィンテージと言われる70年代の林楽器とグレコ(グネコロゴ)のアコギを所有しているので、当時の日本の職人さん達が本家アメリカのマーチンやギブソンを模倣し試行錯誤で笑えるほど頑張ったのを知り、現在の中国クオリティーがどれほどのものか興味津々になっていた。
で、あれこれ調べていたらなぁ〜んとヴェトナムでもギターを製造していた。
しかしこれはライン製造ではないらしく、ハンドメイドのものだった(写真参照)。
ヴェトナム戦争でアメリカを打ち負かせた国のギターって?
その時点で興味は中国からヴェトナムへ...
それで2月から体調不良でお酒をやめているので、その浮いた小遣いでついポチッと買ってしまった(苦笑)。。と、自分に言い聞かせつつ。。
12フレットジョイントの小振りなギターで、アーチトップのアカシアコアのオール単版。ネックはマホガニー。
素材は確かに良い!!
しか〜し、ナットの削りが粗く弦間ピッチがバラバラ...
そして、ブリッジサドルはアジャスタブルなのだが1番低くセッティングしても12F上で6mmほどの弦高になっている...これじゃスライドギター用じゃねぇかよ!
てことで、ナットを自分で削りだしサドルとブリッジの台座もアーチに合わせて再削り作業。
これだけで3日かかった...
あんまり削りすぎると響きに影響するのでぎりぎりでやめたが、それでも1番低く設定してやっと3mm弱(なんとかセーフ)。
しかし、ペグなんかはほとんどオモチャのようで回してたらギヤーの金属が削れてる様な感触が手に伝わってくる(泣)...
まぁ、本体の値段が値段なので仕方ないが、リペアーや部品の交換とセッティングなどを職人さんに頼んでお金に換算するとそれなりの金額になるよなぁ〜。
多少の知識と腕や器具がそろってる人には楽しい(私もだが)とは思うが、値段につられて素人さんが手を出すと後々とんでもない事になる可能性大ですな(笑)。
これを欲しい方には10万くらいで譲っても良いですよ(爆)!!!